「ファミリー!」/渡辺多恵子
最初におすすめするマンガを何にするか…悩んだ果てに選んだのは、渡辺多恵子作「ファミリー!」です。
あらすじなど作品情報はシーモアの購入ページでご確認いただけます。
アメリカへの夢と憧れを育んだ名作「ファミリー!」
初めて「ファミリー!」を読んだのは高校生の頃だったと思います。勉強は嫌いなくせに、英語を嫌いにならなかったのはこの「ファミリー!」とゴダイゴのおかげだったかもしれません。 「ファミリー!」のアンダーソン一家は、わたしにアメリカへの夢と憧れを与えてくれました。
「ファミリー!」の舞台はカリフォルニアです。青い空と青い海が広がるイメージ。初めて「ファミリー!」を読んだ時、日本からアンダーソン家へホームステイに来た留学生マリコの憧れが、そのままわたしの憧れになったように思います。
それぞれが個性的で魅力あふれるアンダーソン一家のメンバーで、わたしのイチオシはシェレンママです。とても信心深く、優しくて愛情たっぷりなのに天然度100%だから全く嫌味がありません。子供たちが壁にぶつかった時は、黙って抱きしめてくれる…そんなお母さんに憧れました。
憧れ。「ファミリー!」には、わたしの海外への憧れの全てが詰まっていたように思います。憧れが高じてか、アメリカではありませんでしたが、カナダに住むようになったほどです。
泣いて笑ってまた泣いて、でもしっかり考えさせられることもあって。「ファミリー!」はハートフルなアメリカンホームドラマです。
基本的には1話完結なので隙間時間にでも読みやすくなっています。読んだことがないという方にはもちろん、むか〜し読んだ記憶があるという方にも、もう一度ぜひ読んでみてほしいと思うおすすめのマンガです。